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やっぱいいや

12月23日土曜日

すっかり朝寝坊。
コーチの旅は楽しいとはいえ、やっぱめっちゃ疲れた。
おまけになんだか風邪気味。
ちなみに寝坊したので朝ご飯は食えず。
というわけでシャワーをあびて、まずは朝飯探検にでかけた。

ねぎが、
『んも〜パリだと普通のパンとかでも激うまなんだから〜!
どこぞの国のまっずいサンドイッチと大違い!』
と興奮していたのを知っているので、あたしゃわくわくしていた。
どこぞの国のサンドイッチがまずいのはヒャクも承知である。
全然関係ないけどここで一つ、オレの”激マズサンドイッチとの出会いロンドン編”。
ワタシは当時19歳であったので100万年前の話ではあるが、いまだにくっきりと思い出せるほどの強烈サンドイッチである。

そのころのオレはチキン狂いで、サンドイッチもいつもチキンサンドイッチ、またはハムサンドイッチと相場が決まっていた。
しかしそれじゃあまりにも芸がないので、たまには違うもんを食おうと、道ばたのサンドイッチ屋でしばし悩んでいた。
こうなったら名前のわかんないやつを食おうっと!
『おじさんおじさん、このspinachて何?』
今考えると、ほうれん草くらいしっておけ、テメエという状態の相当貧困な英語力の持ち主だったワタシ。
つけくわえるとその貧困さは今でもたいして変わっていないのだが。
もちろんおっさんは、アホなオレに一々
『緑色でさ、ハッパでさ、ホラ、ポパイが食べると元気になるやつ』
とまでくわ〜しく説明してくれた。もちろんのこと”ポパイが元気に〜”のとこはアクション付きである。

(むむ…ほうれん草…?)
アヤシイ。いくらアホなオレでもほうれん草のサンドイッチなんて聞いたことがなかった。疑いのまなざし。
エエイここはひとつチャレンジだ!
『ほんじゃおっさん、それいっこちょーだい』
そんでテケテケ友達の待つ宿に帰った。

そんとき友達はオレを混ぜて3人いたことまで覚えている。
途中で誰かが入れ替わり立ち替わりで適当なメンツで旅している状態だった。
あとの2人も適当に昼飯をゲットしてきていた。
『とんちゃん何買ってきたの〜』
『うんとオレなんかほうれん草のサンドイッチ』
『げ。ほうれん草…』
やっぱそうだよな〜。ぼっくりするよな。まあいいや。
『ジャリ。』
ハ?今ジャリってゆった?あの普通バク…?
『ぎょえええええ。何コレ???ジャリだってジャリ!!』
ほうれん草だからシナっ、でもいんだけど、ジャリはないだろうよ…
なんか砂噛んでるみたいな味…いや味はないんだなんにも…
まずいとかそういうものさしではかれる味じゃない。
しかしそこにいたのは、タイミングのいいことに味音痴で有名なO。
『O、アンタの出番だよ、これぁ。あたしゃヨーグルト食うから、これあんたにあげる。』
こんなもん食いもんじゃねぇ、というあげるにしてはかなり失礼な文句までつけてOに進呈。
Oは一口カジって、
『う、ううむ…こ、これはなんとも…』
『でしょ〜そんなんイヌも食わないって。捨てちゃえ捨てちゃえ』
もう一人の子もそこまでいくと興味津々で一口やっていたが、まずすぎてコメントを失っていた。
しかしOは、
『いや、あとでオレが食べるよ。捨てたらもったいない。』
とあやうくそのサンドイッチはゴミ箱への道から逃れた。

念のためつけくわえておくと、Oとは、
”納豆にマヨネーズ”
をはじめとする不可思議なメニュウを好物とする人物である。
他にもあたしは、ファンジンのネタとはいえ、”インスタント汁粉でそうめんを食う”などの荒技に
つきあわされたことアリ。

そんでいつものことながらもちろんオチがあるのだが、
それから数年たったある日のこと。
伝説の砂入りサンドイッチの話で盛り上がっていた時。Oがポツリと…
『実はあたしゃ、あのサンドイッチうまかったんだよ…だけどあれはさすがにみんなの手前うまいとはいえなくて…』
味音痴さをさらに広めるのを恐れて”まずい”意見に同意したらしい。
Oらしくない話だ。彼女はいつも男前の江戸前なので、うまいもんはうまいというはずなのだが。
要するに、そこまで強烈なサンドイッチだったというわけだ。
そんでもってOはそのサンドイッチを後で残らず食ったという話だ。あたしの記憶が正しければ。

いつものように余談が長くなったが、とにかくアタシは
”うまいサンドイッチ”
という話を聞いてその悪夢のほうれん草サンドイッチのことを思い出していた。
あ〜あれと正反対のものが食えるんだわ〜ワクワク。

とりあえずホステルのあるガル・デ・リヨン駅近くのカフェに入りブランチ。
周りにはおいしそうなお店がたくさんある。
カフェとタバコ屋が一緒になっている所が多くあっておもしろい。
英語は基本的には通じない。
そんでまたそこで昔の彼氏を思い出したり。
『あ〜そういえばあいつ、お茶しに行くときいつも”カフェに行こう”ってゆってて寒かった…
と思ったらあいつの姉ちゃんフランス人と結婚したんだよな。どうりで。あれは文化だったんだ。』
なんてどうでもいいことをね。

ホットソーセージサンドとコーヒーを注文した。
めちゃめちゃうまい!!涙でるくらいうまい!!
こんなん普通のバケットにソーセージはさんであるだけなのに…
値段は合わせて40フラン。ちなみにこのとき1F=約16円。

飯がうまい国ってステキ。

腹ごしらえがすむと、ねぎの見てみたかったという他のユースホステルを見にリパブリック駅へ。
名前ですっかりニュー・オーダー気分になるとても単純なオレ。
しかしどこのホステルも、予約は受け付けてないらしく、
『泊まりたかったら明日の朝直接おいで』
とのことで、とりあえず退散してパリ観光おきまりのコンコルド広場へ向かった。

遠くに見えるはエッフェル塔

どしぇ〜〜!!キ、キレイ…
いきがってた頃は、
『ふん、パリ観光なんてアホな女のすることよ』
なんてかっこつけてたけど。そんなオレがいまここにいるのだ!
すんませんでした。本気でキレイです。田舎ものでごめんなさい。
とりあえず、広場に観光客用の観覧車があったのでそれにお約束で乗ることにした。
実は相当の高所恐怖症のオレ。
景色はたまらん美しいのだが、それより恐怖心が勝った。最上部分で停まっている間は頑張って景色を眺めたが、
それ以外は下を向いて固まっていた。コワイんだってば…本気で。

そのあとしばらく周辺を散歩して、ポストカードを何枚か購入。
このパリの旅で何枚ポストカード買っただろう。50枚くらい?もっと?
とにかくかわいくてオサレなポストカードたくさんあるんだ。

ルーブル美術館への道も散歩してみた。

う〜んいい天気

青空が広がってキレイだ。フランス人てどうでもいいことに金使うの得意だなそれにしても。
このルーブルの前の門にしたって、わけわかんねぇけど、すごいキレイ。つうかかっこいい。
もう当たり前の感想しかはけなくなっているパンピー丸出しのオレ。

今日はルーブルはパスして、お約束でシャンゼリゼ通りに向かった。
『お〜しゃんぜり〜ぜ〜♪お〜しゃんぜり〜ぜ〜♪』
ともちろん歌った。当たり前。
うう〜んポッシュな街並み。自分までオサレ人になった気分。
辺りにはラテンな通行人があふれている。
(フランス人てホント絵に描きやすそうだよな〜)
とまたそういうヘンテコな感想しかでてこない。

しかし、ロンドンの中心街とかだとまるっきりイギリス人いなかったりするけど、
どうやらパリは違うみたい。日本人観光客が多いともいうけど、シャンゼリゼ通りではあんまりすれ違わなかったりして。
なんでかな?
それから、ロンドンと比べると、歩道がものすごい広くて、人混みだいっきらいなオレでも全然余裕。
いいな〜パリ。なんか都会特有のうざったさがないな。
つうかまだ表パリしかみてないんだけどね。

イギリスの魚はどいつもこいつも死に絶えているので怖くてあんまし食えない。
貝とかあまりうってねぇし。
そんなわけで、パリに来たら、海鮮三昧しよう!と決めていた。
今日の夜はとりあえず、海鮮料理が食べられる安いファミレスみたいなとこへ入った。
シャンゼリゼ通りとかにある普通のレストランはさすがに高いんだもん。

そんでもちうまかった〜!!普通のファミレスなのに。
ムール貝が鍋に入って山ほどでてくんの。貝から身をはずして食べるのに夢中になって無言になったりして。
蟹食べてる時と一緒じゃんね。いちおお約束でワインなんかも頼んでみたりして。
デザートもむちゃくちゃうまかったりして。
あ〜ごちそうさま。

そんでもう一個デザートがあって。
エッフェルタワーに行ったのです。お約束はお約束で終わらせないとね。

ピカピカ

うう〜んクリスマス仕様でキラキラ光ってキレイキレイ!!
今度は彼氏とこよう〜っと!
ってめっちゃオーエルなセリフはいちまったぜ!
へっへっへ!

それにしてもこの街にはインターネットカフェがあんまりない。
ネット後進国なのかしら。


翌日

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