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やっぱいいや

4月25日 水曜日

あらら。
なんだか知らないけどまた北へ向かう電車に乗っているらしいアタシ。
今年2回目の、というか人生始まって2回目のグラスゴーへ向かう電車の中。
またあの外国語をしゃべる街に行くと思うとワクワクがとまらない、
と同時にかなりセツナイ。なんとなくまだ前向きな考え方に移れない自分。
来年からのコースをグラスゴーで取るか、それともマンチェスターに住み続けてそこで勉強するか…
しまいには、夢を捨てて

『も〜イギリスなんてイヤ。日本に帰ってやるぅ〜!!』

なんて気分にまでなってた今日この頃。ヤバイぞ。だけどまぁいろいろあって考えも落ち着いてきた。
やっぱり、人生に一度くらい、決めたことはやれるまでやってみないとだよな!
とにかくできるところまでやろう!とりあえずまぁ、もう一度グラスゴーに行ってみようぜ!

というわけでアタシは今ここ、電車の中にいるのだ。
ていうかティーンエイジのライブもある。なんともタイミングよくやってくれるもんだ。
ライブなかったら、グラスゴー行く気持ちもここまで盛り上がらなかっただろうし、また、

『やっぱりやめとこ…また後で後で』

つって後回しになってただろうもんな。それに、今回はみゆきさんもきている。
オレの人生いつもタイミングいいな〜へっへへ!!
それにくわえて、ねぎもスコットランドに旅行中だ。

ていうかまあ、またそういうどうでもいい個人的な言い訳はこんくらいにしてと。

グラスゴーへ向かう電車は、こないだと同じプレストンで乗り換え。
プレストンまでの車窓を眺めながら、この間のイヤな思い出がよみがえる。
また、電車遅れるんじゃねえの…?

もちろん予感は的中。
イギリスの電車が時間通りにくるわけなかろう。
マンチェを3時頃でたあたしは、4時からまた1時間プレストンで足止めを食らう。
畜生!ちゃんと電車くらい走らせろよ!
仕方がないから、プレストンで一度降りて、街をブラブラ。ホテルもこないだ泊まったB&Bに電話するが、
部屋が一杯とのことで、ナゼか予約できず。なんで?なんで一杯?
あとで知ったのだが、ちょうどこの週末、なんかの世界的会議みたいのがあったみたいで、
その為にビジネスマンたちが大挙してグラスゴーへ向かっていたため、部屋がなかったらしい。
しかしラッキーなことに、一足先にグラスゴーへ向かっていたみゆきさんの泊まっている、彼女の友達の家に泊まらせてもらえることになった。
TFCロンドンライブもご一緒した彼女は、数年前グラスゴーへ留学していたので、まだ当時の友達が住んでいるらしい。

しかし、この間と違うところは、陽の長さ。冬は4時になればもう暗くて、2月の旅でエジンバラに着いたときには、
9時ですっかり夜中でひもじいおもいをしたものだが、今や9時なんてまだ明るい。ようやく5時頃到着した電車に乗り込んでから、
グラスゴーへ着くまで、3時間、まだまだずっと外は昼間。湖水地方を通る電車から見える景色は、とてもキレイだった。
…のだが、この間友達からもらったオレの好きな中島らもの本を読んでいたので景色どころではなく。
しかもアル中の話という、かなり景色と相まってシュールさ炸裂の読書タイム。

実は、イングランドの田舎の景色って飽きちゃったのよね…
ヒツジと緑しかないじゃんよ。結局。山がみたい!高い山がみたいんだオレは!
やまやま〜〜!!やまが恋しいぞ!

だけどヒツジは好き。今は子連れヒツジの季節なのか、子ヒツジがたくさん。
フット&マウス(日本語だとコウテイエキ?)で燃やされてなくてよかった。
願うべくは、キミラが、食い物ようのヒツジでないこと…

そしてグラスゴーセントラルステーションに到着。着いたら雨だった。
せっかく雨の街マンチェスターから脱出してきたのに。どこいっても雨か。
みゆきさんのお友達のおうちまでまずはタクシーで。

『ぐりぃ〜むすくぅ〜ぇ!』

とまず嬉しいグラスゴー弁のタクの運ちゃんからグラスゴー5日間のはじまり!
ちなみに場所の名前…

到着した家は、2ベッドルームの、めちゃくちゃ近代的な新しいキレイすぎる広いフラットだった。
家主のローナンはブラジル系のゲイの男の子で、やたらよくしゃべる面白い人。
私はみゆきさんが使っているダブルベッドの部屋を一緒に使わせてもらえることになった。

とりあえずみゆきさんとちょっとリッチに夕食にチャイナを食べにいく。
すっかりこの頃シーフードに飢えていたオレは三鮮という文字のあったメニューの内容を妄想でどんぴしゃりと当て、
うまいこと美味しい飯にありつく。ここでまず

『ウマイチャイナ屋発見。グラスゴーポイントアップ。』

満腹になったオレたちは、その足で近くのパブへ向かった。
しばらく2人して音楽トークに花を咲かせていると、変なオヤジ2人組が話しかけてきた。

『ちょっと聞いてくれよぉ〜ここへきたらみんなむっつりして、全然オレ達相手にしてくれないんだよ!』

ちょっと酔っぱらったその2人組は2人ともケヴィンという名前の、わかりずれぇ、イングランド南のボーンマスという
都市から仕事かなんかでやってきている人たちだった。どうやら、彼らのその文句は
”イングリッシュvsスコティッシュ”
のことらしい。

『キミたちにはナンにも問題ないけど、僕らイングリッシュは、イングリッシュってだけでスコティッシュにとって大問題なんだよ!』

というわけ。イングリッシュと聞いたからには、スコットランド人、よく思わないらしい。
なんと。まだ脈々とイングランド人とスコットランド人の戦いがあるのか。
多少ジョークは入っているものの、しばらくその戦いについて話は広がった。
そうこうしているうちに、もう1人の酔っぱらいがやってきた。そいつはグラスゴー人。つうか、アンタ、
何しゃべってんだか全然わかんないんですけど。英語しゃべってください。

その人だけは、イングランド人だろうがなんだろうが、会話をするらしく、というか単に泥酔しているだけで、
まあとにかくその場はフレンドリーに変な5人組で会話が広がったのである。グラスゴー人の酔っぱらいがその後、
席を外した後、片一方のケヴィンに、

『っていうかアタシあの人のしゃべっていること全然わからなかった。何アレ?』

と告白すると、

『グラスゴー人の言葉は、特に、酔っぱらっていると、オレ達イングランド人にもわかんないよ…』

とつぶやいていた。そらそうだよ。アレ何語?

しかし、バーテンダーも、バーで酒を待つ人々も、何かといい人だ。
さりげなく一言声をかけてくれたりして、こんなこと、マンチェスターではあまりない。
閉店の時間になって店を出るときも、出たところにたまっていたオヤジたちが、

『サヨナリ〜』

とかへたくそな日本語を使ってくるし。なんつうか。変な街、というかきわめてフレンドリーな街である。
またグラスゴーポイントアップ。

こうして、今回の旅はどうやら、
アタシの中でのグラスゴーイメージアップにつながる旅になっていくようである。

今日の夜はまだ序の口。町おこしだか村興しだか知らないが、そんなにオレにグラスゴーにきてほしいか?

とまたわけのわからない自己中心的ワールドを広げてみた。
う〜ん、だけどなんかスコットランド人、やっぱり暖かいな。
なんだか、まるで故郷にきたような感じがまたしてもしてしまう夜であった。

翌日

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