やっぱいいや

4月29日 日曜日

今日こそマンチェに帰らなくちゃだわ〜!
というわりにはゆっくりした朝。
昨日大目に茹ですぎたスパゲティが残っていたので、さて、これでも食うか〜!
と、またこちらも残っていたアスパラガスを使うことに。

『なんかクリーミーなのが食べたいわ〜』

と思ったあたしの脳裏に浮かんだのは、数日前、夜飲みたくなって買ってきたチキン味のカップスープ。
もしやこれにミルクを入れてスープスパ風にしたらウマイのでわ?

予感は的中!
なんだ〜こんなにインスタントにスープスパ。みんなもやってみてね。
バターでアスパラを炒めて、そこへお湯を注いで作ったカップスープを入れて…さらにミルクを入れてしばらくぐつぐつ。
いい感じになったらパスタを入れてちゃっちゃか混ぜて終わり。簡単すぎ。その割にかなりウマイ。

みゆきさんはその間に、ギャロウゲイトのマーケットに行って来るといってでかけていった。
グラスゴーのイーストエンドでは毎週末でかいマーケットが開かれている。
あたしも今度きたら行こう。どうやら生活用品を中心にした、地元密着型のマーケットのようだ。

しばらくしてみゆきさんは、TFCのCDを手に帰ってきた。
あ〜これは〜グディグディガンドロップスが入っているサーティーンのオーストラリア盤でないか!!
10£だったらしい。そんで中ジャケみながらTFCトーク。

『TFCてネタつきないバンドだよね〜』

いや、それはオレ達が好きなバンドだからである。

しばらく部屋でぼけっとお茶のんで、マンチェに帰るためにセントラルステーションに向かった。
ついてみると、たったその時、電車がでたばかりであった。
次の電車は17時までない。2時間おきくらいにしか電車ないの…日曜日だし。
駅のコインロッカーに荷物をあずけて、それまで時間つぶし。
みゆきさんは、このあとロンドンへ帰るので、コーチステーションにチケットを買いに、
あたしは川へ洗濯に…じゃなかった、アヴァランチレコーズで時間つぶして待ってるわ、ということになった。
レコード屋ばっかりかよ、オメエは。

アヴァランチは楽しい。全然知らないマニアックなCDとかがディスプレイしてあって、気になるやつばっかし。
だけどさすがに昨日買いすぎたので、今日は自制して眺めるだけにしておいた。
だけど、ノルウェーのなんとかかんとかエクスペリエンスっていうジミヘンみたいな名前のみた感じ
ガレージサイケ風味の新しめのバンドが気になった。レーベル名を覚えてネットで探そうと思ったが、すっかり忘れた。
あ〜誰か教えて〜ってこんなちっこい情報じゃわかんねーつうの。

しばらくしてみゆきさんがやってきた。まだ時間は30分くらいある。
というわけで、お茶しにいくことにした。
ウィローズティールームとかいう名前の、マッキントッシュがデザインしたという洒落た喫茶店でクリームティー(ティー&スコーン)だって。
やだ〜なんかイケてるじゃないの〜グラスゴーのくせに。っていうかグラスゴーだから?
マッキントッシュってグラスゴー人なんだよね。アップルコンピュータじゃないよ。

急いでお茶して(それってなんかヘン?)、駅に向かう。
ちょうどいい時間だ。みゆきさんと今回の旅のお礼をしあって、電車にのる。
ロンドンでも、グラスゴーでもお世話になりました。
密度の濃い旅だった。いろいろあったよ!ホントありがとう〜!

電車の中でいろんなことを思い出したり、グラスゴーの良さをしみじみ思ったり。
なんだかヘンテコな文化、それに魅力ある街並み、親切な人達。
最初はずっとマンチェスターにいたかったけど、今のあたしは、新しい街で新しい生活もいいじゃん!
ってかなり前向きな気持ちになっている。あそこでならとりあえず1年間やっていけそう。
それで飽きたらまた違うとこへいきゃあいい。なるようになってきたんだからこの先も適当にやろう。
ってどうなるかはまだはっきりしないけどさ。

プレストンにつくと、めずらしく、電光掲示板風になったモニターの、マンチェ行きの電車が
”時間通り”
という表示になっている。マジかよ〜しんじらんねえ!
にしても乗り換えに30分待たなくてはいけないので、しばし待つ、そんでマンチェ行きの電車がでる2番のプラットフォームへ向かう。

あれ〜つかこないんすけど?
もう一度モニターをみるとやっぱし。15分遅れの表示になっていた。くっそー。はよせい!

ヒマなので辺りを見回すと、なんだか、ワンちゃんの絵が書いた看板があって、
その下に、ワンコの餌入れが置いてあった。なんだこりゃ?と思って近寄ってみると、

『わたしたちのかわいい友達にこれを使ってあげてください。
のどの渇いた友達に、お水を飲ませてあげてください。 −ヴァージントレイン』

と書いてある。なんとまあイギリスらしいサービス!
なんとなく心がほわんとしてしまった。
イギリスではワンちゃんも電車にのる。バスにものる。そして彼らはよくしつけされていて、とても賢い。
そうだよな、ワンちゃんも長旅でのどがかわくよね。
こういう気配りがイギリスっていいよな。日本にはないところだ。
文化の違いってこういうところだよな。こういうささいなこと。
なんか昨日の朝、ローナンと話したことが頭によぎりつつ、そういえばグラスゴーに来ることになったら連絡してね!
なんていってたなぁなんていろいろ旅の事を思い出しつつ…
なんか1人しみじみといい気分になってると…

ああ〜ますます電車がおくれてゆく〜〜〜〜

結局例によってプレストンで1時間足止めをくらい、
マンチェに帰るまでに、計5時間を要した。コーチと所要時間同じやんけ〜
意外とマンチェスターとグラスゴーは遠いのである。
ちょうどマンチェスターが、ロンドンとグラスゴーの中間くらいに位置しているのだ。

すっかり気分はグラスゴーだったにもかかわらず、マンチェスターにつくと、
郷に帰ってきたような妙に安心した気持ちになった。だけど…

『マンチェって汚ねぇ〜〜!!!』

ということに気づいてしまった。
何かが違うぞ〜!!
街は汚いし、なんかマンチェ人は下品な感じ…
いや、っていうかそこがマンチェの良いところでもあるんだけどね。
なんてまた思いつつ、バスにゆられて家までようやくたどり着く。

やっぱマンチェも大好き。
つかどこへ行っても、”住めば都”とはこのことである。

マンチェもグラスゴーもどっちもいいよ。だけどロンドンは絶対イヤ〜。
ていうか、スコットランドって、やっぱりイングランドと何かが違う。
うまく口では言えない。何かが全然違う。ホントに、イングランドとスコットランドって、違う国だ。
そういうことを強く実感した旅だった。

言葉が違う?
う〜ん、それも大ありなんだけど…

アイ〜アイ〜とグラスゴー弁をあやつるアヤシイ日本人女子に、
来年の今頃のアタシはなっているのだろうか…
危険である。


…オシマイ。

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